『補助犬研究』第2巻 発行

 日本補助犬研究所は、厚生労働大臣指定法人 社会福祉法人 日本聴導犬協会の附属機関として、2003年に創設されました。2004年からは信州大学元学長の森本尚武氏を所長に迎え、補助犬に関する調査・研究を実施し、その結果を基に社会への普及活動および教育を使命としております。

 これまでの(福)日本聴導犬協会に関する図書なども含め、オリジナルな調査資料も、この3年間で発行させていただくことができました。今後も、さらに調査・研究を行う予定です。

 日本補助犬研究所の編集媒体である「補助犬研究Vol.2」は、創刊号から2年ぶりの発行となります。国内外の補助犬パートナー(使用者)からの声を中心に「自主選択」「自己決定」の重要性を訴える内容になりました。自己決定の結果となる「失敗」さえも、実は、障がい者の自律に結びつく事実を、国際補助犬パートナーから聞き取り調査をしました。

 このことから、障がい者の「失敗」を危惧し「保護」するための「行政や医療サイドによる、さまざまな規制や措置は、実は、障がい者の自律をはばむパターナリズム(家父長制度)である」(Ed Eames)など、補助犬について検討すると同時に、障がいを取り囲む現状を理解する必要性を提示するものです。

 若輩の日本補助犬研究所にできることは限られますが、多くの補助犬パートナーと共に、国際情報を取り入れながら、健全な補助犬の普及に今後とも寄与してまいります。

目次



  • <はじめに> 「補助犬に関する自由選択・自己決定がなければ、エンパワメントにはつながらない」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・有馬もと (社会福祉法人日本聴導犬協会会長)

  • 厚生労働省 補助犬検討委員会への要望書 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・岸本宗也(全日本聴導犬ユーザーの会副会長)

  • <特別企画>米・英・加の補助犬ユーザー6名のヒアリング調査 身体障害者補助犬のための「自主選択」「自己決定」と「失敗」の重要性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・取材:有馬もと 撮影:MAYUMI 翻訳:和田知子 監訳:有馬もと

  • 失敗や成功を繰り返すのは、人生の一部 ・・・・・Ed Eames (盲導犬ユーザー、IAADP会長、ロサンゼルス大学ブエノ校元教授)

  • みなさんには権利があり、(自分で)選択できるのです ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Tony Eames(盲導犬ユーザー、IAADP理事、ジャーナリスト)

  • 選択肢を与えられることで、またひとつ前進する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Allen Parton(介助犬ユーザー、ケイナイン・プログラム理事)

  • 補助犬は、人生の一部であり、家族の一員 ・・・・・・・・・・・・Devon Wilkins(盲導犬ユーザー、カナダ補助犬パートナーズ協会会長)

  • 補助犬は、新しい能力-「自律する能力」を与えます ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・Jill Exposito(聴導犬ユーザー、IAADP理事)

  • 一部の障害者には、四足の(仲間)の補助犬が必要なのです ・・・・・・・・・Janice Justice(聴導犬ユーザー、ドッグズ・フォー・ザ・デフ理事)

  • ― 2006年 長野県委託事業「第2回 補助犬ユーザーのための研修会」報告 ―

  • <分科会>小学生による聴導犬のソーシャライズ(社会化)補助と、その教育的効果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・酒井恵美(長野県南箕輪村立南部小学校教諭)

  • 盲導犬・聴導犬・介助犬ユーザー6組によるパネルディスカッション

  • 日本聴導犬協会関連図書一覧

  • 日本補助犬研究所 調査研究資料一覧

  • 編集後記



<全68ページ:1,500円>

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