学院の特徴と学院生のメッセージと訓練風景

※この動画は、訓練実技の卒業試験として撮影されました
Youtube(1) https://www.youtube.com/watch?v=sYsyEgPmVo4
Youtube(2) https://www.youtube.com/watch?v=9MoVNNPNqJ4

日本聴導犬・介助犬訓練士学院生からのメッセージ

学院の日々から学べる「障がい者支援」と「保護犬の能力活用」


日本聴導犬協会スタッフ(日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第1期卒業生)
佐橋 菜月

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第1期生として日本聴導犬協会附属「日本聴導犬・介助犬訓練士学院」を卒業しスタッフとして勤めさせていただきました。早くも7期生さんが学院で学んでおられます。補助犬訓練士の養成学院というと、日々どのような事を学んでいくか、どんな生活をしていくのか想像がつきにくいかと思います。
日本聴導犬・介助犬訓練士学院では、有馬副学院長や矢澤訓練主任から候補犬達の訓練やケアを学ぶだけでなく、スタッフの村澤さんからは手話が学べます。訓練士と聞くと、犬の訓練のみと思われがちですが、私共が育成をさせていただいておりますのは、補助犬となります。ですので、訓練士は訓練だけでなく、担当した補助犬と生活を共にしていただく障がいのある方々への配慮や生活の様子を理解し、想像していかなければなりません。そのため、障がい者福祉・聴覚障がい・肢体障がいへの理解。もちろん獣医学や犬の行動学、そして補助犬に関する法律等も学びます。
日々の中では、候補犬達と常に一緒に行動を共にし、候補犬たちからいろいろな事を吸収することができます。そして、座学での講義では、全てパソコンでの筆記となります。私も協会に入るまでは、ほとんどパソコンを触ることもなく、タイピングも遅く、レポート作成も大変でした。ですが、この経験が後にユーザーさんと一緒に行動をさせていただいたり、イベントでの際の要約筆記へとつながる大事な経験へとかわっていきます。
また、学院生活では慣れない経験の連続でつまずいたり、悩んだりすることも多くあると思います。ですが、協会スタッフ、ユーザーさん、協会犬、そして協会の活動にご理解を頂き、応援をしてくださるボランティアさん、ご支援者の方々に励まされ、意欲もわいてくると思います。そんな積み重ねを1年共に過ごし、乗り越えていく学院生同士は、きっと心強い同期となっていくことと思います。学校とは違い、同じ学生でも経歴も年齢も生活をしてきた場所さえも事なりますが、その事がより刺激となり楽しい学院生活を送ることができると私は感じております。
卒業後はスタッフとして5年半、協会で働かせていただきました。残念ですが、一身上の都合によりこの度、退職をさせていただくこととなりましたが、今も、各地での講演会やユーザー訓練などのお手伝いをさせていただいております。
まだまだ未熟で至らないことばかりでしたが、学院生活、協会での仕事の中で、スタッフとの関わり以外にもユーザーさん、ボランティアさん、ご支援者の方々と接する機会を頂き、言葉にはならない程の力を頂き、支えていただき感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。また、入学当初から一人でも多くの方に笑顔なっていただけるようにと頑張ってまいりました。ユーザーさんと聴導犬のペア、新・家族となった協会犬達とそのご家族の笑顔を見る事が出来ると、とても幸せな気持ちになります。
他では体験できない事が、日本聴導犬協会で出来ました。日本聴導犬・介助犬訓練士学院自体は1年という短い時間ですが、濃い時間となり、学院で学ぶことによって訓練だけでなく、視野が広がり挑戦したい事が増えるかもしれません。
まずは、第1歩という事で、補助犬訓練士にご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さいませ。日本聴導犬・介助犬訓練士学院と社会人の先輩としてお待ちしています。

学院第4期生卒業後、スタッフに。失敗も成長の糧にしていきます


日本聴導犬協会スタッフ
日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第4期卒業生
奥嶋千夏

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2012年2月に(福)日本聴導犬協会附属 日本聴導犬・介助犬訓練士学院第4期生を卒業し、スタッフとして働いて早くも3年が経ちます。私は高校を卒業してすぐに学院に入学致しましたので、社会経験は全くありませんでした。その為、スタッフとしてきちんとできるのか不安でした。
案の定、たくさんの失敗をしました。落ち込むこともありましたが“私もたくさん失敗してきたんだから”と有馬副学院長のお言葉をいただき、また頑張ろうと切り替えることができました。スタッフになり、矢澤訓練主任や佐橋先輩の指導で徐々にデモンストレーションをさせていただけるようになりました。当然、学院生の頃とは違い、みなさまにご理解いただき楽しんでいただく工夫、犬の扱い方などを学ばせていただいております。
先日は小学校のデモへ同行させていただき、介助犬訓練中のでんちゃんと少しではありましたが、デモンストレーションを成功することができ大変嬉しく感じました。
犬の訓練で一番大切なことは、犬たちに“成功体験を積ませる”ことです。今回の小学校のデモはスタッフの方が訓練犬でんちゃんだけではなく、私にも「成功体験」を積ませてくださったのだと思いました。
 また、聴導犬と介助犬訓練も任せていただけるようになりました。犬にも個性があり、気質や習得のスピード、得意・不得意などを理解し、犬が100頭いれば100通り、ユーザー100人なら100通りと、無限に訓練方法を考えなければなりません。
学院生の頃に勉強した訓練方法を基本に、各々の子にフィットした訓練を目指しております。
私がやりがいを感じる時はボランティアさんやご支援者の方にお会いした際に“頑張っているね”などとお声をかけていただけた時。そして、ユーザーさんの笑顔を見た時です。聴導犬と一緒にいるユーザーさんの笑顔は今でも鮮明に思い出せるくらい心に残っております。このような体験を今の学院生さんや、今後入られる学院生さんにも体験していただけたらと思います。
未熟者でたくさんの失敗をしておりますが、自分の成長の糧として生かしてゆけるように、1日1日を丁寧に大切に過ごしてゆきたいと思っております。
 今後もご指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。